この記事では、子供を亡くした親御さんに向けて、うつ病から立ち直るためにできる5つのことを紹介します。
子供を失ってうつになるのは、当然の反応だと思います。
それでも生き残った私たちは、いったい何を望みに生きていったら良いのか?もう何もやる気がしないし、生きる希望もない・・・。
希望を失っても、生きていくためにできることを紹介します。
目次
子供を亡くした親がうつから立ち直るためにすべきこと
人生とは不条理で、そんな状況になっても生き残った私たちはなんとかして生きていかなければいけません。
生きるためにできる5つのこと。
- 泣きたいだけ泣く
- 淡々とできることをやる
- 同じ境遇の親と交流する
- グリーフケアの会に参加する
- お寺へ行く
一つ一つ、解説します。
子供の死を思い泣きたいだけ泣く
- 死んだ子供と同じぐらいの女の子を見かけた
- 一緒に歌ったアニメソングが聞こえてきた
- 一緒に遊んだ公園の近くを通りかかった
涙は止まりません。もう泣きたいだけ泣きましょう。
あの子を思って流す涙は、決して情けなくなんかない。愛情なんですから。
うつでも淡々とできることをやる
- 生活費を稼ぐため仕事へいかなければいけない
- 買い物や掃除など家事をしなければいけない
- 友人との付き合いがあるから外出しなければいけない
大切なのは、あなたが生きていくために最低限必要なことをやればいいということ。
ムリに友達に会って、愛想よく振りまく必用はありません。
食べる、お風呂に入る、排泄する、買い物へ行く、仕事に行く。その程度で十分ではないでしょうか。
淡々と、今のあなたができることをやれば時間は流れていきます。
子供の死を経験した親と交流する
同じような経験をしたからこそ分かる感情、共感できる気持ちがあります。
逆に言えば、そういう経験をしていない人から何を言われても心に響きません。
同じような境遇の親と交流するには、次に紹介するグリーフケアの会などで行うことができます。
グリーフケアの会に参加する
入院していた病院などで、子供の死を経験した親たちが参加するグリーフケアの会を開いているところがあります。相談員や看護師などに聞けば、情報を教えてくれるでしょう。
共に辛い経験を話し、聴いて、涙を流しあうことでそれが励みになり、生きる希望に変わります。
病院ではないという方は、地域で遺族の会などがあるところもあります。
ネットで「東京 グリーフケアの会」など検索してみると、お近くのところが見つかると思います。
有名な「風の電話」はグリーフケアの効果もあると思います。風の電話については、下記の著書をご一読いただければと思います。
お寺へ行く
住職に伺うと、本来お寺は檀家さんや宗派に関係なく誰でも立ち寄れる場所であるそうです。
死に近い立場のお坊さんに子供のことを話す中で、気づいたり癒されたりするでしょう。
なじみのお寺があれば良いですし、それこそグリーフケアの会を開催しているお寺もあります。
「千葉 寺 グリーフケアの会」などで検索すると良いでしょう。
子供の死をきっかけにうつになる
愛する子供が死んだんだから、うつになることは自然な反応です。
それだけショックが大きいということですし、子供が死んで平然としている親なんていません。
うつであることを受け入れることと、周りを気にしないことが大切です。
うつを受け入れる
子供の死という相当なショックを受けたのですから、普通の反応なんだと受け入れましょう。
もしあなたの家族が同じように苦しんでいてあなたに余裕があれば、肩をさすったり優しく見守ったりしてあげてください。
子供の死を経験してない周りの意見は無視する
辛い気持ちの中、一所懸命頑張っているのに、これ以上頑張ることなんてできませんよね?
あなたが悲しむことは、あの子が悲しむことなんでしょうか?
周りがなんと言おうと、あなたの気持ちや体を大切にしてしっかり守ってください。
時には、友達や親戚などをシャットダウンして連絡を取らなくするのもアリだと思います。
うつと上手に付き合いながら子供の死と向き合う
うつ症状はなかなか簡単には治らないでしょう。お子さんがいないという、現実と闘っていかなければいけないのですから。
場合によっては病院へ行って、治療をするのも必要だと思います。
そしてあまりにも酷ですが、子供の死とも向き合っていかなければなりません。
遺族として、避けては通れない現実。
できることを行っていくことで心の支えが作られてくれば良いと思います。
長い年月がかかるでしょうが、生きていかなきゃと自分から思える日がきっと来るでしょう。
それまでは仲間の力を借りて、あなた自身の中に蓄えていってください。
同じ子供を亡くした親として、何か参考になればと幸いです。
子供の死をなかなか受け入れられないという方は、こちらの記事で詳しく解説しているのでご覧ください。