子供が入院中に付き添うと、心身ともにとても疲れますよね。
- 巡回のため、看護師が部屋に入ってくるので落ち着かない
- 夜も巡回があるから、ゆっくり寝ていられない
- そもそも夜は付添えない病院もあり、子供に寂しい思いをさせてしまう
- 親が休めるベッドがない
- 4人部屋だと、かなり気を使う
- 同室の親子に対してストレスを感じる
などなど、入院中のストレスをあげたらキリがないぐらいです。
ただでさえ、我が子が辛い思いをしているという切なさを味わっているのに…。
私の娘と息子は、小さいうちから大病を患って何度も入院を経験してきました。
そのたびに子供たちの付き添いをして、色々なストレスを感じながらも工夫しながら乗り切ってきました。
これからお子さんの入院付き添いをされるあなたがストレスで疲れてしまわないために、個人的な経験から紹介します。
目次
子供が突然の入院
体調を崩して治療を続けていた娘ですが、ある時大病が分かり緊急入院となります。
それまでの自宅で家族一緒に、ゆっくり幸せに暮らすという生活が一転。
看護師がしょっちゅう入ってくる病室では気も休まるはずもなく、落ち着かない時間を過ごすことになります。
「なんでこんなことになったんだろう・・・」途方にくれるしかありませんでした。
このように子供の入院は、突然状況が一変するという場合があります。
病気になったり事故にあったりして、すぐ入院が必要ということも考えられます。
いくら心の準備をしていても、気が動転してしまいますよね。
子供の入院に付添う
子供が入院になると、基本的に親は付添う必要があります。
親として、子供と離れるという寂しさや不安な思いは相当なものです。
子供が入院している間は、そうした思いをたくさん経験することでしょう。
また点滴をしたり検査したりで、子供が痛い思いをしなければいけない場面もあります。
針が痛くて、大泣きします。
必要な治療なので嫌がる子供の腕をおさえてやるんですけど、親として見ていて本当に切なくなる場面がたくさん。
私も親として、子供のためにたくさん涙を流しました。
入院中の付き添いで感じる疲れ
入院中の子供に付き添うことは、とっても疲れます。
子供の心配をして心労が絶えないことに加えて、自分がしっかりと休めずに疲労していくからです。
誰かが病室に来るので落ち着かない
たとえ子供の入院している病室が個室であったとしても、当然のことながら必要に応じて職員が入ってきますよね。
点滴がちゃんと流れているか確認したり、体温や血圧を測ったり。
親がそばにいたとしても、病室では必要な医療が施されるので仕方ないんです。
カーテンは閉められるけど、四人部屋なら隣の子の声は聞こえますしね。
常に誰かの気配を感じるというのは、言い難いストレスでした。
同室の親子に感じるストレス
子供の病室は個室ばかりではなく、2人部屋や4人部屋という場合もあります。
テレビを見るときは隣に聞こえないよう、イヤホンをしなければいけません。
話すときも周りに気を使って、ひそひそ声にする必要があります。
同室の親子がうるさくしたり、あまり周りに気を使わなかったりすると、とてもストレスフルになります。
狭い病室なので、お互いが気遣っていけたらいいんですけどね…。
親への配慮はあまりない
基本的に入院しているのは子供なので、親への配慮はあまりないと思ってください。
親がご飯を食べる時間や、休む時間もあまり配慮してくれません。
子供が昼寝している間に、さっと売店へ行ってお昼を駆け込むように食べてまた戻ってくる。
そんな感じで、忙しない日々が続きます。一日二日じゃないんです。毎日です。
だからこそ、あなたの代わりに付き添える家族を一人でも確保しておきましょう。
パートナーや、祖父母や親族など頼れる人を確保しておいてください。
病院によっては夜付添えない
そんなことは入院になって初めて知ったので、私たちも子供たちもパニックでした。
なんとか付き添わせてほしいと懇願しましたが、規則なのでと言われあえなく撃沈。
なすすべもなく、娘は大泣きし、私たちも泣きました。
自分の娘と一緒に寝られないなんて・・・
今はドナルドマクドナルドハウスといって、病児と家族が一緒に寝泊まりすることができる設備の整った病院もあります。
ただし、そういう病院は日本全国でも数が限られています。
時間や気持ちに余裕があればそういった病院を選びたいですが、緊急入院などの場合では選べません。
それに環境の良い病院が自宅から離れていたら、引っ越さなくてはいけないわけです。
住む場所、職場すべてを変えてまで引越しできるのか?
色々な問題があるから、簡単にはいきませんよね。
入院付き添いで疲れを溜めすぎないために
子供が入院となると、付き添う親のストレスは大変なものです。
でも子供がしっかり治療して元気になるためにも、親は元気でなくてはいけません。
ストレスを溜めすぎないポイントを、紹介します。
同じような境遇の親と仲良くなる
色々な方がいるので自分と気が合う人を見つけるのは大変かもしれませんが、きっと探せるでしょう。
自分の中にためきれない不安や愚痴などは、仲間がいれば一人で抱え込む必要はありません。
相手も同じような思いをしているので、お互いに話すことで共感できてストレスを発散させることができます。
看護師さんと仲良くなる
病院の看護師さんと仲良くなるという方法もあります。
一番良いのは、入院中の子供の担当になった看護師さんでしょう。
看護師さんと仲良くなると、病院に言いにくいことが看護師さんを通して言えるようになります。
例えば治療に関して疑問があっても、医師には直接聞きづらかったりしますよね?
でも担当看護師さんなら尋ねやすいですし、その意見を医師に直接話してくれるのでかなり助かります。
たくさんの親の意見があるからすべてを解決してくれるわけではありませんが、存在として心強いですよね。
言いたいことは言おう
愛するわが子が、生きるか死ぬかという大事な場面にいるのですから。
そしたら相手が医者であっても看護師であっても、言いたいことは言った方が良いです。
不満があっても何も言わなければ、病院ってなかなか動きません。
何十、何百人という患者を相手にしているので、なかなか気づいてもらえるのは難しいですよね。
日々担当看護師さんや、主治医とコミュニケーションをとり、言いやすい関係にしておくことが大切です。
親が言わないと辛い思いをするのは子供たちなので、思い切って言いたいこと言っちゃいましょう。
子供に付添える時間は限られている
入院中で検査をする時や、容態によってはそばに付き添えない場合もあります。
気持ちとしては24時間365日付添えいたいのですが、そうできるわけではないんですよね。
また病院によっては、私の娘の場合のように面会時間が限られているところもあります。
子供と面会できる時間は、数時間と限られているので本当に貴重なのです。
その数時間であっても、病室に看護師さんが巡回などでくるから、家族水入らずで過ごせる時間なんて本当にわずかなもの。
絵本を読んだり、お話したり、お昼寝したりという、子供との何気ない時間が本当に心安らげる時間でした。
付き添いの親の中には、遠方から病院に通う方もいて、夜のバスがなくなるギリギリの時間まで付添うという方もいました。
そうやって皆さん苦慮しながらも、子供に付添える時間をなんとか作ろうと必死なのです。
あなた自身も労ってあげて
愛するわが子が入院したということは、とてつもないショックです。
だからこそ仲間を作ったり、職員と言いやすい関係を作ったりすることが大切。
子供を守るために親が頑張らなければいけないけど、あなた自身が疲れてしまわないようにしましょう。
子供と離れる時間があるからこそ、会いたいという思いが募って会った瞬間に喜びを爆発させます。
どうかあなた自身が疲れ切ってしまわないよう、できる工夫をしていってくださいね。