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ライフスタイル

自立支援医療制度のメリットとデメリットを社会福祉士が解説

自立支援医療制度メリットとデメリットの文字

自立支援医療制度のメリットとデメリット、どんなものがあるでしょう。

自立支援医療制度は、精神疾患の診断を受けていて通院が必要な方が使える制度。

医療費の3割負担が、1割負担まで軽減されるという最大のメリットがあります。

私は社会福祉士ですが、自身も自立支援医療制度を受けていたことがあります。

体験者が語る、自立支援医療制度のメリットとデメリットを詳しくお伝えします。

自立支援医療制度

自立支援医療制度は、心身の障害を除去・軽減するための医療について、

医療費の自己負担額を軽減する公費負担医療制度です。

引用:厚生労働省

[voice icon=”https://masayoshi88.com/wp-content/uploads/2018/02/IMG_5182.jpg” name=”papa” type=”l cf icon_blue”]精神疾患の治療のため通院している方の、医療費自己負担分を軽減する制度です[/voice]

自立支援医療制度の対象者

精神疾患(てんかんを含む)があって、指定自立支援医療機関において、通院治療が必要な方が対象です。

精神疾患以外の症状、例えば風邪を引いた、骨折したなどは対象になりません。

対象となる精神疾患はすべてで、例えば下記のようなものが含まれます。

  • 統合失調症
  • うつ病、躁うつ病などの気分障害
  • 知的障害
  • てんかん
  • 不安障害
  • 薬物などの精神作用物質による急性中毒又はその依存症
  • 強迫性人格障害など「精神病質」

精神疾患であれば大丈夫ですが、不安な方は主治医へ確認しましょう。

指定自立支援医療機関は、各自治体によって定められています。

詳しくはお住いの各自治体に問い合わせるか、ホームページ等で確認しておきましょう。

自立支援医療制度で対象となる範囲

精神疾患のために生じた病態について、入院せず行われる医療が対象。

入院せずに行われる医療とは、具体的に言うと・・・

  • 外来と、外来での投薬
  • デイケア
  • 訪問看護

などが対象となる範囲です。

以下のようなものは、対象外となるため注意しましょう。

  • 入院医療費
  • 病院など医療機関以外でのカウンセリング
  • 精神疾患と無関係の医療費

自立支援医療制度のメリット

[voice icon=”https://masayoshi88.com/wp-content/uploads/2018/02/IMG_5182.jpg” name=”papa” type=”l cf icon_blue”]メリットはどんなものがある?[/voice]

自己負担が軽くなる

[voice icon=”https://masayoshi88.com/wp-content/uploads/2018/02/IMG_5182.jpg” name=”papa” type=”l cf icon_blue”]最大のメリットは医療費が安くなること[/voice]

健康保険等で医療機関での自己負担額が3割なら、なんと1割負担まで軽減されます!

[aside type=”normal”]

例えば、医療費が5000円かかる場合。

3割負担だと、自己負担額は1500円。

自立支援医療制度を利用すると、たった500円だけ!

10回、20回と積み重ると、結構大きな金額になりますよね。[/aside]

うつ病などの精神疾患の場合、治療が長期間となることがあります。

そうすると、何万円と違ってくるので、ぜひとも利用したい制度ですよね。

自己負担額は、世帯の所得により上限が異なります。

世帯所得状況 自己負担
割合 上限月額
生活保護受給世帯 0円 0円
市町村民税非課税世帯であり受給者の収入が80万円以下の場合 1割 2,500円
市町村民税非課税世帯であり受給者の収入が80万円以上の場合 1割 5,000円
市町村民税235,000円未満 1割 医療保険の自己負担限度額が上限
市町村民税235,000円以上 医療保険の負担割合が適用。この制度は対象外。
[aside type=”normal”]

このほか統合失調症などで、医療費がさらに高額で、長期間の治療が続く場合(「重度かつ継続」)は、1カ月当たりの負担限度額が低く設定されます[/aside]

自治体によっては自己負担額が無料になる

数字の0が示されている

北名古屋市や尾張旭市などは、なんと自己負担額の1割までも自治体が助成してくれます!

  • 自立支援医療が適用される、[指定医療機関での自己負担額の全額]を市が助成します。
  • 精神通院以外での受診は対象になりません。

(引用)北名古屋市

  • 精神疾患の治療のうち自立支援医療受給者証(精神通院)に記載された指定自立支援医療機関で自立支援医療による助成を受けた際の自己負担額の全額(原則医療費の10%)を助成します。

(引用)尾張旭市

無料で、精神科外来と薬の処方を受けることが可能に。

[aside type=”warning”]

制度は年度によって変わることも考えられるので、お住いの自治体に電話などで確認するのが良いでしょう[/aside]

自立支援医療制度のデメリット

[voice icon=”https://masayoshi88.com/wp-content/uploads/2018/02/IMG_5182.jpg” name=”papa” type=”l cf icon_blue”]受けてみて実際に感じたデメリットとは[/voice]

知っていて申請しなければ利用できない

最大のデメリットは、自立支援医療制度を知っていて申請しなければ利用できないということ。

私の場合、主治医からこういう制度があるから申請してみませんか?と話をしてくれました。

[voice icon=”https://masayoshi88.com/wp-content/uploads/2018/02/IMG_5182.jpg” name=”papa” type=”l cf icon_blue”]良心的な先生だったなぁ[/voice]

良い医師であれば、受診の際に教えてくれます。

でも先生も忙しいので、忘れてしまう場合もあるでしょう。

もし先生の方から話がなければ、自分から相談するのも一つの方法。

先生に直接聞いてみるのでもいいですし、聞きづらければ事務で尋ねるでも良いです。

揃える書類が多い

自立支援医療制度の申請をするのに必要な書類は、以下の通りです。

  1. 申請書・・区役所等にあります。また医療機関などに用意してあるところもあります。
  2. 医師の診断書・・上記同様。
  3. 世帯の所得状況等が確認できる資料(①市町村民税課税世帯市町村民税非課税世帯③生活保護世帯※いずれも市町村役場で入手できます)
  4. 健康保険証(写しなど)
  5. その他・・自治体により必要な書類が異なります。詳しくはお住まいの自治体に確認してください。

書類には、病院と薬局の所在地を記入しなければいけません。

これだけの書類を、うつ病にかかってから揃えるのは大変ですよね?

気分が落ち込んでいるのに、なんでこんなことをしなければならないんだ・・・。

となる前に、病院の事務や相談員に相談したり、家族などに頼めるならお願いしたりしましょう。

指定の医療機関以外は利用できない

受給者証と自己負担上限額管理票を示すと、1割負担で会計してくれます。

必ず受給者証に記載された、医療機関や薬局に行きましょう。

それ以外では使用できません!

この病院へ来てみたけど、やっぱり先生と合わないから変えたいと思うかもしれません。

しかし医療機関等を変更したい場合は、再度手続きが必要となります。

毎年更新が必要

[voice icon=”https://masayoshi88.com/wp-content/uploads/2018/02/IMG_5182.jpg” name=”papa” type=”l cf icon_blue”]自立支援医療制度の有効期間は、1年間[/voice]

したがって、毎年更新の手続きが必要です。

診断書の提出については、2年に一度で良いとされています。

しかし、更新の有効期間を過ぎてしまうと、再度診断書の提出が必要になるので注意しましょう。

[voice icon=”https://masayoshi88.com/wp-content/uploads/2018/02/IMG_5182.jpg” name=”papa” type=”l cf icon_blue”]うっかりすると、診断書代がかかってしまいます![/voice]

このほか病状や治療方針が変わった場合は、診断書の提出が必要です。

更新の手続きは、有効期間が終了する3か月前から行うことができるので早めに行いましょう。

まとめ

メリットとしては、3割負担から1割負担へ料金が安くなるということが一番大きいですね。

しかも自治体によっては全額負担をしてくれて、患者の料金が一切かからないところもあります。

デメリットとしては、申請が必要ということ、書類が多かったり、毎年更新が必要だったり手間がかかることがあります。

くわえて、自立支援医療制度は申請日から適用されます。

そのため、さかのぼって医療費を返還してもらうことはできません!

[voice icon=”https://masayoshi88.com/wp-content/uploads/2018/02/IMG_5182.jpg” name=”papa” type=”l cf icon_blue”]もっと早く教えてくれれば![/voice]

ということにならないよう、精神疾患をもつ多くの方に、この制度を知って欲しいです。

かかりつけの病院に医療相談員(MSW)がいれば、相談に乗ってくれるでしょう。

一人でやるのが難しければ、気軽に相談してみてくださいね。

治療で大変なのに、支払いでも大変にならないために。